高齢者等施設における看取りへの取り組みについてのアンケート調査
調査目的
遠賀中間地域の高齢者等施設における看取りについての状況を調査する。 在宅医療・介護連携推進について、今後の取り組みにおける基礎資料とする。
調査概要
アンケート形式にて行う。
調査対象
遠賀中間地域の、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム等、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護 等
調査期間(再調査期間あり)
令和5年9月21日から令和5年10月20日
(再調査)令和5年10月31日から令和5年11月10日
回収結果(最終結果)
回収率:77%(74/96)
アンケート結果
令和5年度高齢者等施設における見取りへの取り組みアンケート(PDF:361KB)
情報共有シートアンケート結果
実施趣旨
入退院時情報共有シートの利用状況の把握と周知、入退院時の連携促進を図ること。(毎年度実施)
調査期間
令和6年1月31日から令和6年2月20日
対象
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、地域医療連携室、訪問看護ステーション
結果
【居宅介護支援事業所】回収率53%
- 「入退院時情報共有シート」を統一し活用していることについて 知っている:100%
- 「統一書式」の使用について 統一書式を使用している:57% 統一書式以外を使用している:38% 無回答:5%
<入院時情報共有シートの運用やその他意見>
- シンプルで記入しやすい。必要な情報も網羅されている為、入院時の連携が業務の負担感少なく積極的に行えるようになった。
- 入院時における「ケアマネジャーから入院医療機関」への情報提供について
全ケース:43% 概ね:52% 半分程度:0% あまりしていない:5% 全くしていない:0%
<送付していない理由>
- 特に問題のない方は情報共有シートで十分記載できますが、ご家族との連絡方法や状態においても認知面、精神面、こだわりや背景をお伝えしてた方が、より良いのではないかと思われる方については情報記載欄が少ないことと、迅速な記載ができないことから、活用の機会が減ります。
- 退院時における「入院医療機関からケアマネジャー」への書面での利用者情報の提供について
全ケースある:14% 概ねある:76% 半分くらい:5% あまりない:0% ほとんどない:5%
【地域包括支援センター】回収率100%
- 「入退院時情報共有シート」を統一し活用していることについて
知っている:100% - 「統一書式」の使用について
統一書式を使用している:80% 統一書式以外を使用している:20%
<入院時情報共有シートの運用やその他意見>
- 看護サマリー等での情報提供はあるが、退院時情報共有シートでの情報提供はほとんど無い。
3.入院時における「ケアマネジャーから入院医療機関」への情報提供について
全ケース:0% 概ね:60% 半分程度:40% あまりしていない:0% 全くしていない:0%
<送付していない理由>
- 依頼が無い為。入退院の期間が短く、入院していることを知らない場合がある。日頃からやりとりがあるので、情報提供の必要性がない。
4.退院時における「入院医療機関からケアマネジャー」への書面での利用者情報の提供について
全ケースある:0% 概ねある:40% 半分くらい:40% あまりない:0% ほとんどない:20%
<退院時の情報連携や退院時情報共有シートに関すること>
- 退院決定したら早目に知らせてほしい。
【地域医療連携室】回収率60%
- 「入退院時情報共有シート」を統一し活用していることについて
知っている:100% - 「統一書式」の使用について
統一書式を使用している:17% 統一書式以外を使用している:83% - 退院時における「医療機関からケアマネジャー」への情報提供について
全ケース:17% 概ね:17% 半分程度:33% あまりしていない:17% 全くしていない:16%
<送付に至らなかった理由>
- 当院のサマリーのみで情報を渡す時もある。
- 入院時における「ケアマネジャーから医療機関」への書面での利用者情報提供について
全ケース:0% 概ねある:83% 半分程度:0% あまりない:0% ほとんどない:17%
<入院時の情報連携や入院時情報共有シートに関すること>
- 早期に情報を頂くことで、入院前の生活を把握する事に役立っています。
- 入院時における「訪問看護ステーションから医療機関」への書面での利用者情報提供について
全ケース:17% 概ねある:50% 半分程度:0% あまりない:17% ほとんどない:16%
【訪問看護ステーション】回収率56%
- 「入退院時情報共有シート」「訪問看護要約」を統一し活用していることについて
知っている:78% 知らなかった:22% - 「統一書式」の使用について
統一書式を使用している:50% 統一書式以外を使用している:50% - 入院時における「訪問看護ステーションから入院医療機関」への情報提供について
全ケース:40% 概ね:50% 半分程度:10% あまりしていない:0% 全くしていない:0% - 退院時における「入院医療機関から訪問看護ステーション」への書面での利用者情報提供について
全ケース:0% 概ねある:80% 半分程度:10% あまりない:0% ほとんどない:10%
<退院時の情報連携や退院時情報共有シートに関すること>
- リハ転院経由しての在宅に退院の時にサマリーがないことがあり、退院後に依頼して作成していただくことがある。
アンケート結果
・居宅介護支援事業所(R6.2).pdf(PDF:575KB)
・地域包括支援センター(R6.2).pdf(PDF:323KB)
・訪問看護ステーション(R6.2).pdf(PDF:497KB)
遠賀中間地域在宅医療・介護資源マップアンケート
調査目的
資源マップの利用状況を把握し、今後の展開について検討する基礎資料とする。
調査対象
地域医療連携室、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問サービス事業所、通所サービス事業所、高齢者施設 等
調査期間
令和6年2月29日から令和6年3月15日
回答率
38%(125事業所/326事業所)
結果(抜粋)
在宅総合支援センターホームページに、資源マップを掲載してることをご存じですか?
はい80% いいえ17% 無回答3%
資源マップを利用したことがありますか?
はい58% いいえ40% 無回答2%
<利用していない理由>
- 知らなかった、機会がなかった、必要がないと答えた方が多い
資源マップの使い勝手について
非常に良い12% なかなか良い47% 普通36% いまひとつ4% 無回答1%
<理由>
- わかりやすい、見やすい、検索しやすい
あったらいいなと思う情報や機能等
- 介護保険外サービスの掲載
- 北九州市や宗像市など、地域外の事業所情報の掲載
- 検索エリアの複数選択
アンケート結果
遠賀・中間地域在宅医療・介護資源マップに関するアンケート(R5).pdf(PDF:557KB)
メディカルケアステーション(MCS)に関するアンケート
調査目的
遠賀中間地域におけるメディカルケアステーション(MCS)の利用状況を調査する。
今後の在宅医療・介護連携推進についての取り組みにおける基礎資料とする。
調査対象
医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護、MWS、ケアマネジャー、通所・訪問サービス事業所等
調査期間
令和6年2月29日から令和6年3月19日
回答率
62%(39事業所/63事業所)
結果(抜粋)
メディカルケアステーション(MCS)を利用していますか?
はい36% いいえ62% 無回答2%
<利用していない理由>
- MCSのことを知らない、分からないため利用していないと答えた方が多い
- 電話・FAXで対応可能なため
MCSを利用することで業務効率の向上に役立っていますか?
とても役立っている35% 役立っている45% どちらでもない18% 役立っていない0% 無回答2%
MCSを利用することで多忙な職種との連携が行いと言われているが実際はいかがですか?
有効である85% 限定的である10% 無回答5%
地域における利用者の生活を支える多職種連携ツールとしてMCSは必要だと思いますか?
思う87% 思わない3% よくわからない10%
アンケート結果
医療介護連携による成果を把握するためのアンケート結果報告
1.調査目的
医療介護連携の成果が分からないという課題に対して、医療介護連携による成果を把握するためのアンケートを実施して現状等を把握・分析し、今後の事業計画策定に向けて必要となる基礎資料とする。
2.調査概要
医療介護連携による成果を把握するための調査を隔年実施するもので、令和元年度、令和3年度に実施したもの。
調査はアンケート形式にて行う。
3.調査設計
- 調査対象:
医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護、地域医療連携室、訪問リハビリ、通所リハビリ、ケアマネジャー(居宅介護支援事業所、地域包括支援センター)、訪問介護、通所介護、高齢者施設等 事業所で1枚回答。ケアマネジャーについては1名につき1枚回答とする。 - 調査票:
医療職用と介護職用の2種類作成 - 調査期間:
令和6年3月29日から令和6年4月30日まで
4.結果
回収率:医療職35%、介護職41%
連携をとりやすい職種(意見の多い順で5つ記載)
【医療職】
- ケアマネジャー(居宅)
- ケアマネジャー(包括)
- 医師
- 看護師
- 地域医療連携室
【介護職】
- 地域医療連携室
- ケアマネジャー(居宅)
- ケアマネジャー(包括)
- 看護師
- 訪問介護
連携をとりにくい職種(意見の多い順で5つ記載)
【医療職】
- 訪問介護
- 歯科医師
- リハビリ職
- 医師
- 施設介護職
【介護職】
- 医師
- 歯科医師
- 薬剤師
- リハビリ職
- 看護師
連携がとりにくい理由(抜粋)(カッコ内はどの職種に対するものかを表しています。)
<医療職>
- 医師は連絡するタイミング、手段に悩みます。(医師)
- あまり積極的な関わりがない。(リハビリ職、包括ケアマネジャー、訪問介護)
- デイサービスに関わる内容で先生に連絡はしにくい。看護師さんへ連絡しています。(医師・歯科医師・薬剤師)
- お互い忙しく訪問時間も合わず、誰が担当かわからない。どなたに連絡すればいいかもわかりません。(薬剤師、看護師、リリハビリ職、訪問介護)
<介護職>
- 医師は介護保険の理解が十分でない場合も多い。診察時間の関係もあり、特に総合病院では時間制約もあり、十分に連携がとれない場合がある。(医師・歯科医師)
- 職種問わず介護保険への理解がある人ない人で変わってくるかと思います。最近は協力的な方が増えありがたいですね。(医師・歯科医師)
- 敷居が高く感じる。アポが取り難い。(医師・薬剤師・看護師)
- 医療職と直接やりとりをする機会は少なく、間にケアマネジャーなどを介しての連携が多いため。(医師・歯科医師・薬剤師・リハビリ職・地域医療連携室)
医療職は介護職と、介護職は医療職との情報連携に時間と手間がかかっていますか?
【医療職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で40%
- 「あまり思わない」40%
- 「思わない」10%
【介護職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で60%
- 「あまり思わない」31%
- 「思わない」7%
医療と介護の連携によって、仕事の効率が良くなり、やりがいにつながっていると感じますか?
【医療職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で71%
- 「あまり思わない」18%
- 「思わない」4%
【介護職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で72%
- 「あまり思わない」24%
- 「思わない」3%
以前に比べ遠賀中間地域の医療と介護の連携はよくなったと感じますか?
【医療職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で51%
- 「あまり思わない」29%
- 「思わない」6%
【介護職】
- 「そう思う」「少しそう思う」で65%
- 「あまり思わない」29%
- 「思わない」4%
以前に比べ遠賀中間地域の医療と介護の連携はよくなったと感じますか?その理由(抜粋)
【医療職】
- MCSの活用。専門部会などで、顔見知りの関係が出来だした。
- 連絡のタイミングが合わない為、連絡事項や把握する為に時間を要してしまう(何度も何度も連絡することになる)。病院との連携、聞きたいことがスムーズにきくことができない。
- 訪問診療が以前より充実してきたため。
- 患者についての連絡が密になった。
- MCSの利用でリアルタイムに状況がわかるようになったと思います。
- 事業所によりかたよりはありますが、情報共有シートを活用している場面が増えていると思います。
【介護職】
- 情報共有シートが定着しつつあることと、病院の入退院時に連絡がある為。
- 以前に比べると医療との情報連携の必要性が浸透してきたのか、スムーズに対応して下さっていると感じます。
- MCSの利用や電話連絡が密になっている。
- 訪問診療や受診等通し、DrやNsと話す機会が増えたことで、連携をとりやすくなったように思う。
- 訪問看護や訪問診療を最近は取り入れる事が多くあり、医療と介護の連携が取りやすく、効率が良くなっていると思う。
- 退院前のカンファレンスを開催して頂くことで情報共有が図れ、退院後の支援がスムーズにできていると思う。
- 地域医療連携室の対応が密になったと感じる病院が増えたように思う。
- 以前も今も特に連携が良くなったとは思わない。必要な時に連携をとらせてもらっている。
今後の在宅医療介護の連携に向けた取り組みに対する意見(抜粋)
【医療職】
- MCS等で情報共有する事が広まればいいと思う。ケアマネやデイにも参加してもらいたい。
- 医療職と介護職が共に学べる場、また、意見交換ができる場があるとよいと思う。
- 顔の見える関係性が図れるようなきっかけになる講習会などがあればようかと思います。
- 地域住民への在宅医療の認知や普及に不足感があります。今後、どのような形でアナウンスしていくのか?誰が動くのか?行政、病院、クリニック、訪問看護ステーションなど、横のつながりの中で具体的にどのようにしていくか課題もあると思います。
【介護職】
- 医療職と介護職がフランクに顔合わせでき、あいさつできるような場があると、その後の相談や連携がとりやすくなると思う。
- 医療関係者の方も、もう少し、介護保険についての理解をしてほしい時があります。
- 介護保険で求められている医療介護の連携が、具体的にどんなものなのか、考え方や目指すイメージの研修会をしてほしい。医師とCM両方参加することが重要と思う。
- 他事業所や他職種の方達と交流できる場があればいいと思う。